2019年 02月 15日
肩関節の使い方 |
太極拳で最も大切なのは肩関節と股関節の使い方だと気づきました。
李自力先生が仰る「上半身は肩関節を下半身は股関節を緩めるのです」の緩めるとは単に力を抜くことではなく、簡単に言えば表層の筋肉を緩めて極力使わず、深層の筋肉をしっかり使って腕や脚を動かすことだと思います。
肩関節を緩めてしっかり腕を使うにはどうしたらいいのか・・・武術的には立甲(肩甲骨を立てる)、医学的・理学的にはローテーターカフ/Rotator cuff)または回旋腱板を働かせること・・・重要なのは肩甲骨、両方とも同じことかと思います。
さてどうすればこの四つの深層筋を動かせるのだろうか・・簡単です。
その前にローテーターカフとは何ぞやと調べてみると・・・
この四つの筋肉は肩の骨(肩甲骨)に対しての腕の骨(上腕骨)の位置をコントロールしている重要な筋肉です。(ローテーターカフをうまく連動させて使えると運動の質が変わると云われるが果たしてそのポジションは?沈肩なくして堕肘なしだと思います)
(本来の)肩は、上腕と肩甲骨が2:1の割合で動いています。(しかし殆んどの人が肩甲骨が上手く使えず、搬爛睡のランで肘が使えていないようです)
例えば、腕を90度外転したとき、腕の動き自体は60度、肩甲骨自体が30度、動きとしてはトータルで90度上がっています。
肩甲骨が動かなければ、同じ90度を上腕骨の動きだけで上げるようになる(肩が上がってるよと云われる)ため上腕骨に負担がかかり、ひいては肩関節にも負担がかかるのです。(両手で棒を持ち拳上、頭の上から肩に降ろして担いでと云うと、肩甲骨の動きが悪く、すっと肩に降ろせない人が意外と多いです)
ローテータカフが弱ると腕をしっかりと固定する事ができなくなり腕が少し前にずれます。(殆んど誰もが普段の肩ポジションは前に出た状態で、起勢で本当に肩を緩めるには肩腕肩甲骨を前に出さず控えることだと思います)
そうすると腕の重心が前にずれるので僧帽筋などに余計な負担がかかります。(だから現代人の多くが肩こりになる訳ですね)・・・
肩を緩めるとは腕・上肢が楽に自由自在に動かせると云うことだと思います。(股関節と脚・下肢も同じことかと)
そう云うと、誰だって腕なんか自由自在に動かせる、と言いたくなります私もそうでしたが、違います、楽にとは無駄な力が入らずスムーズに滑らかに自然に動くこと。
その肩を緩めるポジションがTポジション(股関節がMポジション)
いずれも動き出す前の立ち方(ポジショニング)姿勢で決まるのだと実感してしています。
2019/2/17
肩関節と股関節のポジショニングは連動しているような感覚です。
新発見、このT&Mポジションでの動きは呼吸をすると吸っても吐いても腹圧(内実)がかかり、自然に胸式ではなく複式(丹田)呼吸になります。
力を入れて動いても無駄な(表層筋・白筋・速筋)力が入りません。
これが深層筋で体幹(腰椎)から自然に(四肢)動き出すことかもしれません。
出来てみれば簡単で良いこと尽くめのT&Mポジションかも・・・
2019/2/21
今日も聞こえてくる、肩を緩めて、胯を緩めて・・・
緩めるとはどう云うことか、どうやって緩めるのか、緩めるとどうなるのか、合理的に説明して欲しいものです。
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by rakurakutaichi
| 2019-02-15 18:04
| 私の太極拳上達法
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