2021年 09月 12日
弓歩の順と拗は? |
順弓歩と拗弓歩の違いは? 連盟実技テキストP.8には・・・左足と左手が前にある弓歩を(左)順弓歩、左足と右手が前にある弓歩を(左)拗弓歩と言う。
「順弓歩」の両足の横幅は10~15㎝、「拗弓歩」の横幅は20~30㎝を基準とし・・・と記載されています。
中国から伝わった漢字の訓読みは?「順」は順う(したがう)順(すなお)「拗」は拗ける(ねじける)拗れる(こじれる)拗ねる(すねる)
すると左野馬分髪は「順弓歩」で前に一歩足を踏み込んだ時の技、だから(体は順に拗けていない)半身で後ろ足踵はそのまま、前の左手と後ろの右足が繋がって実を踏む(左手右足が実)定式でーす。(たまに踵を蹴り出してしまい肩腰を正面に向けるのを見かけます)
それなら左桜膝拗歩は字の如く「拗弓歩」で一歩踏み込み左手で攻撃を受け払い身体を拗けて後ろ右手を前に押し出し最後に踵を切って突き出す定式なので右手が実の手で実の足は左股関節が畳まれた踏実で左足が実と(手足の実は対角線が太極拳の常識)なりまーす。(手が押し切れず実が踏めていないのを見かけます)
そこで気づいた事・・弓歩の順と拗の定式での違いは次の后座・転身にも関ってくると・・野馬分髪では後ろ踵が切れていないので定式から更に前手を押し込み踵がやや外へ切れて開き動いた后座になると転身がスムーズに繋がる感覚・・桜膝拗歩では逆に踵が外側に切れているので后座では踵をやや内側に戻すとスムーズに繋がる転身ができると思いますが・・それもこれも実を踏む感覚が無く手も足も形だけでは繋がらない、感覚とは内実そのものかも、内実が無ければ踏実も生まれないのではないかと思われます。
2021/9/19
套路の中で実の手は常に意識できますが実の足はやや難しい気がします。
数日前に気が付いた実の足の作り方、それは殿筋モッコリ、左野馬分髪定式なら後ろ右足殿筋がモッコリ、左桜膝拗歩定式なら前の左足殿筋がモッコリ・・そこから次への繋ぎの后座ではそのまま実足モッコリで次の上歩での軸足へとモッコリを移す・・だから野馬分髪では後ろ足モッコリから前足モッコリに、桜膝拗歩では前足モッコリからそのまま前足モッコリへ・・すると傳清泉老師と同じ拗歩が実現します。
不思議と殿筋モッコリの時は自然に股関節が内旋状態になっています・・小殿筋は股関節を内旋させ体幹を安定させる働きがあるそうです。
更に気づいた事、双重の愚を避けるには常に実の足の殿筋モッコリを意識すること・・いや、常に両足の殿筋がモッコリ状態なら何をどう動いても自然に理想の足運びになってしまう・・小殿筋と中殿筋の働き内旋と外旋、最後は大殿筋のパワー、それが理想の運動メカニズムだと実感です。
by rakurakutaichi
| 2021-09-12 18:41
| 私の太極拳上達法
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