2021年 04月 29日
太極拳の足運び |
「太極拳の足運び」検索すると・・・
太極拳目からウロコ講座PDF、体の向きは三段階で正面へ、その段階に応じた膝頭の上げ方、骨盤回転と組み合わせた太極拳独特の弧を描くような足運び、体を動かすためのハンドルは骨盤で凡ての動きは骨盤を使います・・と、それは初歩、誤解を招く間違いだと思います。
川津康弘さんのYouTube腰ヤオの捻り、中国武術の腰は骨盤ではなく少し上の腹の辺り、骨盤は動かさず腰ヤオを動かす・・と、これが正解、はっきり言えばヤオとは腰椎だと確信しています。
スムーズな歩法の秘訣太極拳ばなし、歩法で軸足に乗るとき骨盤が捩れて重心が浮き上がってしまう悩みに、実の足が虚の足への中間点まで重心を移動させ、その運動慣性を引き継いで虚実の転換がなされ、ポイントは軸足から中間点への正しい重心移動、体軸を支えるポイントは踵です・・と、太極拳の一から十まで勉強させて頂いたサイトですがこれは難解、虚実の転換は重心(体軸)そのものを動かすだけ、踵に重心を置くと逆に重心移動が難しく、足の力で重心を動かす体重移動になってしまうと思います。
「重心が浮き上がってしまう」・・よく見受けられますが、それは足(筋力)で体を動かそうとして、その結果、体が浮いてしまうので、正しい収胯⇒放鬆(正しい立ち方・股関節の使い方、それが股関節の内旋)が出来ていれば浮き上がることなど無いと思います。
よく言われる前胯の受け、出来ていれば前引きは自然に起きません、受けは前胯も後胯も同じこと、伸びてしまった後ろの受けを戻して作るのが后坐、踵に乗っていては(収胯⇒放鬆)どちらも無理だと思います。
日本連盟選手強化コーチ李自力老師の言葉・・太極拳は基本的に武術、いつでも瞬時に動ける姿勢、猫のような足運び、太極拳の重心の置き所は足裏の真ん中ではない、ましてや「かかと」ではない。と、・・ヒント!そういえば自然界の動物(四つ足)の殆んどが踵など使って立ってもいない走ってもいないはずです。
歩法も手法も眼法も身法から始まるもので自然な動きはすべてが繋がって始まるのだと思います。
最近よく言われるようになった「膝頭の上げ方、寄せ方、弧を描くような足運び」それは自然に出来ること、重力を殆んど感じない楽で正しい立ち方がその条件、言われるようにそれらしく覚えようとしても無意味なこと、膝を上げてと言われ上げようとした途端に無駄な力が入り体勢が崩れるだけ、体の向きは三段階で正面へ?コマ送りを繋いでみても自然な弧は描けないと思います。
更に強化コーチの言葉・・「足の運び方は左右とも弧を描くように」真上から見るとローマ字の筆記体で「X」の様になります。と、大名行列の奴さんの運足を連想、空手の足運びにも、きっとそれが理に叶った自然な足運びなのだと思います。
それはスムーズな重心移動を可能にして安定して荷重に耐えられる歩法(猫足)だと実感、(猫も踵は着きません)その結果、二足歩行では膝頭も足も弧を描くように動いてしまうのだと思います。
2021/5/5
動いてみて気付く円襠で使う筋肉は股関節の(バレリーナのTurnOut)外転での中殿筋、開胯は腸腰筋ひょっとすると腰方形筋これがみそ(機能解剖学)かも、弧を描く足運び収胯は小殿筋での股関節内旋がつきものだと実感できます。
身体の中の感覚は形を作ったところで分かりはしないと思う、機能解剖学(自分の体の中のこと)に目を向けて自分の身体で試し体現するのが一番だと思います。
理に叶った太極拳の足運びであれば当然、頭も腰も上下動は起こらないのだと思います。
先日、検索して見た奴振り、奴さんの足運び、行列で出す足を一度うしろに蹴り上げて前に歩を進める、殆んど動画の奴は素人で一歩進むたびに頭も腰も大きく上下動、本物の動きには理が有り、訳もなくただ格好をつけているのでは無い、あれでは重くて長い毛槍を回しながら東海道を江戸まではとても無理だと思います。
YouTube能登の正院キリコ祭りの奴振りがそこそこ上下動が少なく股関節で足を動かし歩を進めているようですが、出来てる人出来てない人色々です。
2021/5/9
昨日の世界ふしぎ発見、本能寺の変、信長は中国侵攻を考えていた、光秀は生きていた、春日局はなんと!そんな中で秀吉の中国大返しでの足軽の足運びが「ナンバ歩き」それは省エネ、無駄な力を使わず軽く足が進み疲れないので岡山から京都まで230キロを踏破・・その足運びは丹田に力を溜めての斜中正で体幹を腰前に置き足が後から自然に送られてくる(殿筋で歩を進める)・・太極拳の身の置き方と基本は同じ、回答者の冨永愛さんがモデルの歩きで身体を腰前にしてロングドレスを美しく見せるのと同じだと、尾上松也さんは歌舞伎も丹田を意識しての同じような身のこなしだと・・理に叶った動きはみな同じ、そういえば3年程前に阿波踊りの名手に出会った、低い姿勢で頭がブレず軽やかに同じ側の手と足が交互に躍動し息も切らさず続いていく「ナンバ歩き」ゆっくり再現すれば24式太極拳の良い練習になります。
足運びで大切なのは無意識に軽やかに無駄なく確実に自然に正しく美しく動けること・・それには「そ」の立ち方で膝が緩むことだと思います。
立身中正も尾呂正中も身体の正面から見た形では説明できない「そ」は身体を左横(写真は右横)から見た立ち方の説明です。
2021/5/14
今朝いちやカルチャー教室で説明したのはバレリーナのTurnOut外転でのアンディオール、それは正に仙骨と腸骨、腸骨と腰椎の位置取り、腸骨と大腿骨の位置取りは股関節と大転子の位置関係、その感覚を「そ」の字で説明、それには正しい肩の置き方(沈肩墜肘)と正しい股関節の畳み方(松腰松股)が必須条件ですと、骨盤腸骨は座骨が真下に、仙骨を立てて(尾呂正中)尾骨を引き、腰椎は臍側に反り(塌腰)ます、アンディオールでは爪先を開いていますが太極拳はそこから膝を(抜き)緩めて踵を押し開いて立ちます・・それが朱天才老師が仰る「膝は開、股は合」すると大中小の殿筋がモッコリと現れて大殿筋の翼で自由自在の足運びが実現します。
大谷選手のような尻・殿筋は鍛えたからではなく殿筋が使える姿勢から誰でも(私でも)自然にそうなるのだと実感できます。
最後に見事な立ち姿、ローマ法王も感動した「焼き場に立つ少年」を引用説明・・・
正しい足運びは正しい立ち姿から生まれると思います。
重さを無くす理想の頭と首の乗せ方(虚領頂頸)襷がけで作られる理想の背面筋(沈肩墜肘)体軸が腰前に入り「そ」(尾呂正中)・・タアヤオと反り腰は神?紙一重、あとは膝カックン「膝抜き」で動き出せば(松腰松股)理想の足運びになると思います。
2021/5/15
殿筋もっこりは腸腰筋と深層外旋六筋が連動することが分かった。
殿筋と脊柱起立筋も繋がっている、あの感覚の梨状筋や腰方形筋は深層六筋の中の筋肉だった、映像で知識を得るとその繋がりと効果がはっきりと認識できます。
ぜひ機能解剖学を昇段試験に(法とは理論、身法・歩法・手法・眼法)取り入れてはいかがなものでしょうか。
2021/6/11
市民セミナー中部学院大学での体表解剖学を受講後にそのリハビリテーション学部教授に聞いてみた・・中殿筋はよく解りましたが小殿筋の働きは何ですか?すると中殿筋の下に隠れた部位なのでそれほど””あえて言えば股関節を内旋させる時に働く筋肉ですと・・表層の大殿筋は見た目も解りやすく言葉にしても格好いいのでついつい使ってしまいますが、本当に重要なのは中殿筋の動き、更に小殿筋の股関節内旋の働きを知り自分の身体でその感覚を認識・・これが歩法の極意、更に調べてみると小殿筋は大腿骨頭と繋がり身体を真っすぐに安定させる働きがあるらしい・・これは凄い! いずれも呼吸(内実)で動く深層の筋肉です。
2021/8/18
「太極拳の足運び」は重い荷を背に担いで岩場を歩けば足運びの要領が掴めると思います。
重い荷物を担ぐのが嫌ならば担いでいると思い想像、意識してみるだけでも良いと思います。
何も背負わず意識(内実)も無くただ手足を動かし形を作って歩き続けても役に立つ実の有る足運びにはならないと思う今日この頃です。
2021/10/2
ついにコロナも自壊のよで自粛解禁、東京浅草の仲見世も人が戻り足運びも軽快・・太極拳を始めた頃に見たYouTube動画での軽快で上手な太極拳、その足運びは足裏が滑らかで美しく見えていましたが何故だか不思議に印象的でした・・それが今よく解った、それは重心移動の補助システム、足運びの虎の巻、やっと私も自解のようです。
2022/6/28
自力老師の仰る「猫のような足運び」には「腰の腸腰筋」股関節の引き込み筋と「足の後脛骨筋・長腓骨筋」足裏のアーチ筋を使うこと、何れも呼吸で動きだす深層筋なので内実が無ければ猫のような足運びは無理だと言えます。
2022/7/15
内実の基は呼吸・丹田・腰椎の順だと思う・・腰椎の捻りで体幹が動き出し上肢の肩から腕、肘に伝わり手が動くことは分かり易かったが、下肢の足まで腰椎の捻りから始まることを今初めて実感・・使われる筋肉は多裂筋・深層の呼吸筋、それは丹田に腑を落とし気を沈め息を吸うと動き出します。
「腰椎が四肢を動かさねば太極拳ではない」と・・上肢に続いて下肢も腰椎の捻りから動き出すことが理解できたようです。
2022/9/1
「太極拳の足運び」それは腰(ヤオ)腰椎の捻り纏糸から生まれると確信します。
2022/11/10
内実で股関節を引き込めば足裏の捩じれは生まれない・・呼吸(内実)で引き込むのが収胯(股関節の折畳)すると双重から解放され鶴のような猫のような鶏のような足運びが出来ます。
2023/1/18
「太極拳の足運び」は一度吸気で引き込んでしまえば常に収胯となり呼気と共に常に放鬆し上虚下実で歩が進みます。
2024/2/22
「太極拳の足運び」結論「踵に乗って」は大間違いでした。(太極拳に限りません)
by rakurakutaichi
| 2021-04-29 17:51
| 私の太極拳上達法
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