2020年 11月 12日
太極拳と健康効果 |
太極拳が健康に良いとは・・以前の太極拳仲間が嚥下障害で食事も儘ならず苦労されているらしい、昨日見たテレビ番組で嚥下障害の概略と対処法をやっていた、専門医曰く「誤嚥や嚥下障害は姿勢の悪さが一因となるので先ずは正しい姿勢を保つことが大切です」と・・今思い起こすとあの頃の始めは立禅、黙って目をつぶり力を抜き肩を丸く落とし頭と首はやや前にうなだれ只ひたすら動かず立ち続けること5分程、前列のあの人は微動もせず、後列の私は5分が長く感じられ体の中のポジショニングをあれやこれや勝手に動かしていたと思う、前列のあの姿勢を思い出し真似ながら自分で唾を呑み込んでみると、かなり首筋に力を入れ、そのあたりの筋肉を使わないと唾がのどを通らない、一方、遠くを見つめ(虚領頂頸)肩を背中側に落とし(沈肩堕肘)膝・股関節をやや緩め(松腰松股)て立った姿勢で同じように唾を吞みこむと、専門医がやって見せた通り楽にすっと喉元を通ります。
最近聞いた日本連盟指導内容「姿勢が崩れると太極拳も崩れます」その通り、一事が万事、正しい姿勢で正しく動けばこそ健康効果が得られるのだと思います。
残念ながら弓歩一つ儘ならず前引き膝つぶれで故障者も多く連盟曰く、その対策は高い姿勢で無理をせず?・・高い姿勢でも正しい姿勢でなければ同じこと、低い姿勢でも正しい姿勢なら無理なく怪我なく動けると思います。
その正しい姿勢とは一体どんな姿勢なのか?思いついたその検証法!套路の要所要所、始まりと繋ぎで部で「唾を呑みこんでみる」「鼻から息を吸ってみる」唾がすっと呑み込める、息が瞬時に肺に入り満たされる、そんな姿勢で動ければ良いのかも・・太極拳が健康に良いとはそんな良い姿勢が身につくからだと思います。
更に健康に良いとされるのは身につけた正しく良い姿勢からの動き出し、連盟曰く「太極拳は日常の動きではありません」と、しかし残念ながら多くの人は日常の手の動かし方、足の動かし方で教えられた形を作りながら動いているように見えます、それが空の手、空の腰、それをなくす対策は呼吸で腹圧を高め体幹・体軸を捻ることで動き出す(纏糸頸)こと、太極拳は相手が在っての武術の動き、力(頸力)は必ず要り(必要)ます、但し無駄な力は上手くなればなるほど入らなくなります、それが上達、それにはやはり正しい姿勢が欠かせない、姿勢という漢字は正しい姿で勢いを生むことの意味かも! 下手は下手なりに力を込めて力仕事で大事な腰(腰椎)を痛めないように呼吸で腹圧を高め、それを腰のコルセットとし、体幹筋(インナーマッスルは呼吸筋)を総動員して居ない相手を居ると意識し(シュミレーション)動くことで身体の隅々まで気血が巡り著しい健康効果が得られるのだと思います。
2020/11/14
昨日いちやカルチャー教室に見学者が・・その日は人数も少なく套路を通すこともなく身体内部の動かし方、股関節や肩関節の位置関係、立ち方そのもの体感と体現、前述の内容で唾を呑みこむ時の姿勢と呑み込みやすさの違いを体験など・・見学の方がエッ!音楽を流してずっと太極拳をやるのでは?と・・ここでは形を覚えて作るのではなく一つ一つの動きの意味・内容と、そのための体の中の正しい動かし方、正しい使い方を勉強しています、それが老後の健康な生活に役立ちますから、と・・その方は以前太極拳で股関節を痛められたようで・・するといつもブログを見ています、ほぼ全部読みました、でもまさかこんな身近に「いちや」があってビックリですと、こちらこそビックリと驚きと嬉しさの71歳始まりの出来事でした。
還暦過ぎて早くも10年、やっと身体の使い方が解ってきたようです。
by rakurakutaichi
| 2020-11-12 21:56
| 簡化24式太極拳
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