2020年 07月 17日
多裂筋と殿筋 |
孫悟空、如意棒片手、筋斗雲 https://hidetaichi.exblog.jp/m2015-04-01/ 2015/4月の記事タイトル
股関節の内旋と腰椎の捻りを筋斗雲と如意棒に見立て得意げな自分がいましたが、意識すればするほど息が上がり顎が出て動きも重たくなる現実に忸怩たる思いが長い間続き・・あれから5年やっとそこから抜け出せた様に思えます。
如意棒のパワーは腰椎も動かす多裂筋、筋斗雲のパワーは股関節を操る大中小の殿筋だと実感しています。
感覚は・・殿筋で腰(輿) に乗り、多裂筋で背 (櫓) を立てる・・太極拳で云われる、動くこと車輪の如く立つこと秤の如し・・まさに車輪が筋斗雲、秤が如意棒のようです。
最近その筋で言われるらしい言葉、考えるな感じろ・・多裂筋や脊柱起立筋、殿筋や腸腰筋は腹圧で動き出す呼吸筋、それが内実の実態、身法そのもの、その内実を伝えないで何を感じろと仰るのだろう、それは無理というものだと思います。
言葉は要らない、こんな動きなら見ているだけで考えなくても多裂筋と殿筋のパワーを感じられます。
麥永聰さん来日
似て非なるもの・・・
見る眼を養う・・それも大切だと、本物紛い物、どこがどう違うか、どこがどう動いているのか、外形は中身から生まれるのだと思います。
上達のコツは骨、骨を動かすのは筋肉、筋肉も表層筋深層筋様々、それは姿勢と深く関わるのだと思います。
麥永聰さんの立ち姿だけでその違いが分かります。
追記:大中小の3つの殿筋の働きは・・
大殿筋は股関節周囲の筋肉で一番大きく、おしりの筋肉では一番浅いところにあり、単独では股関節の伸展と外旋の主動作筋となります。
中殿筋は立位や歩行時に身体が左右にブレないように止めてくれる大事な筋肉で特に踵を接地してから片脚立ちになるあたりで、しっかり使わないといけない筋肉。
小殿筋は大殿筋と中殿筋に覆われた深部にある筋肉で股関節を内旋させる筋肉、ストレッチやマッサージをするのがなかなか難しい筋肉です。
弓歩で例えれば・・収脚では小殿筋、上歩では中殿筋、定式では大殿筋・・中でも深層筋である小殿筋は足裏のアーチと連動して常に重要なのだと気づきました。
2021/6/14
殿筋を使った歩法に目覚めて一年程が経ち、それが歩法の真相・実態・極意・習得だと確信・・朱天才老師の言葉「膝は開、胯は合」に納得、膝は開とは中殿筋での股関節外旋、胯は合とは小殿筋での股関節の内旋・・感覚としては腰を据えるのは中殿筋、腰を極めるのが小殿筋だと思います。
・・凄いことに気づいた、その構えを作る丹田呼吸は腹が凹む吸息・逆腹式呼吸からと思い込んでいたが、呼息で構えると瞬時に放鬆となる!初めて気づいた動くための丹田呼吸は吹奏楽の逆腹式呼吸ではないと・・太極拳の奥は深いはそう言うことかと気づきの連続です。
by rakurakutaichi
| 2020-07-17 22:43
| 太極拳ひとり言
|
Trackback
|
Comments(0)