2019年 12月 28日
双重の病とは |
「双重の病」で検索すると太極拳論・王宗岳の口語訳・・・立てば平準の如く、動けば車輪の如し、偏き沈めば動きは崩れ、双重であれば動きが滞る、何年稽古をしても、応用できなければ、ことごとく人にやられてしまい、これは「双重の病」を悟らないからで、もしこの病を避けようとするならば、すべからく陰陽を知らなければならない・・・
この拳理の実際の解釈は様々、例えば「両足に体重をかけてはいけない、片足に重心を置く」また「どうしたらこの病を避けることが出来るのか、その秘訣は放松すると陰陽が分明するらしい」そして「ある太極拳では玉乗りをして訓練をしている」とか「腰に虚実がなく双重であれば全身上下が双重の病となる」こんな解釈も「双重の病とは複重や両重のことではなく双重から一気に切り替えられない状態を刺し、片足であれば双重では無い程度の浅い理解が間違いのもとでそのレベルから抜け出せないこと戒めている」・・解釈も色々です。
太極拳を始めたころ聞いたある言葉を思い出します「両足で立つのも片足で立つのも同じこと」最近やっと解ったような・・それは片足に重心を全て乗せている時も自然に軽く安定して楽に立っていられること、両足でも全く同じく自然に軽く安定して楽に立っていられること・・例えてみると鶏ニワトリの立ち方、歩き方そのもので、身体を支えるのにどちらの足でも瞬時にそれが出来ること、もちろん両足の開立歩も、独立歩も・・それが本当の金鶏独立?かも・・鶏に双重の病はなさそうです。
難しい理屈・理論・解釈は頭の片隅に置いておいて、先ずは太極拳でよく言われる「弓歩で前足の踵が地に着くまで体軸は1ミリも動かない」それは無理をして体軸を留めるのではなく軸足に100%重心を乗せ切れば残った足も手も新体操のリボンのように殆んど重さを感じず自然に自在に軽やかに動く感覚だと思います。
最近、本部研修での指導か?片足立ちでもう片方の足をグルグル回す練習を勧められますが、殆んどの人が頭を動かし上げた足を重たそうに頑張って無理に振り回しています、これこそ「双重の病」単に片足で立てば良い(両足に体重をかけてはいけない、片足に重心を置く)と云うものではないと思います。
その時それは確かに軸足も上げた足も股関節が緩んで、両腕両肩も緩んだ状態で、陰陽分明では身体の前面(陰・任脈)から背面(陽・督脈)に意識を巡らせば更に体軸が安定し放松が生まれます、玉乗りの練習はいくらしても乗る姿勢が悪ければ無駄かも、虚実が無く双重とは古武術で云われる居着の状態、双重から一気に切り替えではなく、両足で立っていても双重ではない立ち方、大腰筋と大殿筋が目覚めた状態、そんな立ち方に気づいた令和元年の師走です。
2019/12/30 余談
ニワトリのモモ肉・・脂肪が多く赤身でコクのある味。鶏は脚を歩行や走行によく使うため、ももに遅筋繊維が発達しているせいである・・遅筋とは赤筋、酸素を必要とする呼吸筋、それがインナーマッスル(腸腰筋・大殿筋)、鶏にわとり独立歩で双重の病が治るのかも、冗談ではないかも・・・
2020/1/6
令和2年となり双重から解放され新しい動きの世界が見えてきました。
両足で立っていても片足で立っていても殆んどの人は双重で立っています。
去年まで私もそう(双重)でしたが、今(今年)は違います。
病と云うのは大袈裟ですが、動きの中で、それは、それほど重要なファクターなのだと気づきました。
私なりに、双重とは「軽やかに立てないこと、動けないこと」・・だと思います。
「軽やかに立ち、軽やかに動く」とは・・24式太極拳の動きで言えば、指導要領で常に言われる四文字熟語の全てが自然に無意識に出来てしまうこと。
それは太極拳に限らず全ての動きに通じるもので双重から解放されるとスポーツでもダンスでも散歩でも自分の身体の負荷が殆んど無くパフォーマンスがUpします。
双重からの解放は仙腸関節を開き緩めることでした・・太極拳に謝々・・昨日の新年初テニスでのアンフォーストエラーが極端に減ったのには我ながら驚きです!
一昨日テレビで見た男子テニス国別対抗戦ATPカップ、世界73位の西岡良仁が45位のパブロ・クエバスに6-0、6-1で快勝、インタビューでリターンのミスが僅か1本だったと知らされ思わず笑顔、会場からも拍手が沸いた・・彼の動きは軽快そのもの、どんなに振られてもボールを返す、あの小さな体で・・果たして驚きのパフォーマンスの秘訣は・・それは双重からの解放かも? そんなことはトップアスリートなら当然のことかも、初歩の初歩、基本の基本なのかも、私は12年目でやっと・・本当に太極拳をやっていて良かったと思います。
2020/1/8
今日もまた西岡選手が世界ランク1位のナダル相手に互角の戦い、びっくり、見た目は上背もなく筋肉も特にないのに・・素早い動きと鞭のようなラケット裁き、まるでムチ身の太極拳(身法を駆使して)の動きのように見えました。
一方、身法なしの身型だけでは今年も軽やかな動きは無理だと思う年始めでした。
2020/1/22
双重から解放されると、或いは逆に解放するには「手首足首を緩める」・・感覚です。
手首と足首は連動し、肩と腰もつながり、両肘と両膝も互いに協調し合う・・これは太極拳でもよく言われる感覚です。
手首を緩めるには手根骨を緩めること、足首を緩めるには足根骨を・・動きのコツとは骨を(身体のメカニズムを)知り、動かすことかもしれません。
2020/7/20
コロナ自粛解禁で練習再開・・・最近日本連盟では八法五歩なる新たな指導ツールができ、足を開いて両足で立ったまま手を動かし起勢から覧雀尾へと事細かい説明で形をつくるようですが、特に初心者には右足左足の虚実も無く空の手、空の腰を助長し、まさに双重の病の温床になるような気がします。
片足に乗り片足を浮かせるからこそ、自然にバランスが取れるように両手と浮かせた片足が動き出すのであって、例えば椅子に座ったまま(どこかでやっている車いす太極拳)でも同じこと、どちらかの座骨に重心を乗せ換えながら初めて自然な手法が生まれるのだと思います。
初心者に先ず手法や手型だけ教える愚かな指導法がまた一つ増えるのかと危惧しています。
2021/6/12
双重の病、双重の愚とも言われる内容はどんな状態なのか・・瞬時に動けない、脚力で動こうとする、膝が抜けない、軽やかに動けない、重心移動が出来ない、体重移動しかできない、片足で楽に立てない・・両足でも同じこと立ってる姿勢そのものが正しくない、それは両股関節が内旋していない、背が抜けず瞬時に息が入らず腰と首が据わっていない(含胸抜背・松腰松股・虚領頂頸ならず)意で気が入らなければ気沈丹田も放松も生まれない。
2022/3/28
双重から抜け出すには先ず、並歩から膝をゆるめて開立歩が出来る事、そこで膝を緩める(膝抜き)練習をする事、緩めることが出来ずに足を開くことそのものが双重の病、双重の愚、膝抜きと膝曲げは雲泥の差、膝を緩めることは膝を曲げることではないと確信できます。
by rakurakutaichi
| 2019-12-28 18:35
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