2019年 09月 24日
腰と首を据える |
腰が据わって首が据わると体軸が秤のように立って微動たりせず、体幹を捻ると手腕が身体に纏わりついて動き出す・・そんな感覚
腰を据えるのは殿筋がポイントだと知ったが、首を据えるにはどんな筋肉が働くのか・・なんとなくわかったような気が
筋トレで首を強くするのは胸鎖乳突筋と僧帽筋らしいが、それは腕で云えば力こぶを鍛えてで腕力を増すだけのこと、無呼吸で動かす表層筋は動きが鈍るので太極拳には不向き、腰を据えるのも腹圧をかけることで腸腰筋が動き出して大殿筋が拡がる、虚領頂頸での首周りの深層筋は板状筋(ばんじょうきん)頚板状筋・頭板状筋の二つがあり、いづれも脊柱起立筋と連動して首を伸展させ首や頭の正しい位置や姿勢を保持する筋肉らしい、それぞれ頚椎・胸椎・後頭骨と繋がり呼吸で腹圧を得ることで動き出します。
簡単に言えば身体の中は繋がっていて【身体の不思議】呼吸で下丹田に一瞬、腹圧をかけると圧が脊柱を通って中丹田に至り上丹田につたわる。
腰の命門(めいもん)・胸の膻中(だんちゅう)・首の瘂門(あもん)・・瘂門の両サイドは風池。全てが開いて身体が軽くなる感覚。美しい立ち姿で、どう動いても軸がぶれない頭が動かない、片足で立つと両手と片足がまるで紐かリボンのように【ゆるゆる体操】軽く自由に動き出します。この立ち方、ポジショニング、身の置き方が全ての基本【答えが見つかった】ではないかと思います。この姿勢を身につけるのが上達への近道【私の太極拳上達法】かもしれません。
下の図の(第七胸椎の棘突起)は胸椎ではなく頚椎の誤りだと思います。
この二つの筋肉が働いて首が据わる、いづれも背中の(深層筋)インナーマッスルです。
やっぱり正しい姿勢には背面の意識が大切だと実感します。
2019/9/27
たどり着いた正しい姿勢、正しい立ち方、連盟実技テキスト24式最初の並歩では「上体は頭部を持ち上げ、下顎をわずかに引き、頚部(うなじ)を伸びやかにする」「肩を沈めて、胸をゆるめて背中を伸びやかにする」「下肢を自然にのばして真っ直ぐに立ち、膝をわずかにゆるめる」と、具体的には最初の頭と首の説明では頚板状筋・頭板状筋を働かせ胸鎖乳突筋を緊張させないこと、次の肩胸背中の説明は僧帽筋を緊張させず脊柱起立筋を働かすこと、最後の下肢・膝は縫工筋が働かないように膝と股関節をほんの僅か折り曲げること、これが出来ると足裏に捻じれが起きません。
10年かけて自分が辿り着いた順番は先ず股関節の内旋、次に脊柱起立筋、最後に首、並歩で立った姿勢そのものを見れば、はっきりとそれが判ってしまいます。
この姿勢が自分の身体が最も軽く感じられ、四肢が自在に動き出し、頭が動かず正中線が崩れない立ち方だと思います。
2019/9/30
昨日、ドーハ世界陸上の競歩、鈴木選手が金メダル、その動きをみ見ていたら他の選手より確実にフォームが美しい、頭と体軸が殆んどブレない動き・・気づいたことは腕の振り・・腕だけ振るのではなく肩甲骨を動かしている、それが体幹筋と繋がって二つの板状筋で首が固定されて頭がブレないのだと。
更に気づいたことは、肩甲骨を動かす深層筋ローテーターカフも首を正しい位置に保持する板状筋も背骨を立てる脊柱起立筋も腰椎を真っ直ぐにするコアマッスルに繋がる全てが深層呼吸筋で有酸素筋、腕だけを強く振ろうとすると表層の無酸素筋が動き出し、とても50㎞・4時間4分20秒の間振り続けることは無理だと思います。表層の筋肉は速筋、瞬発型で長続きしませんが深層の筋肉は遅筋、持続型で、太極拳ではこの深層筋を使って動くのだと実感しています。
現代社会の日常生活では肩甲骨など殆んど使う必要が無いので、その動き方で24式太極拳をどれだけやっても体幹筋と繋がらず、丹田呼吸にも繋がらないのだと思います。
昨日のテニスで実感したのは、ラケットを動かすには手首より肘、より肩、より肩甲骨、より鎖骨(壇中)胸骨、それを動かすのは体軸の捻り、その捻りテンシ勁、その勁力の基が腰椎を動かす腸腰筋、体幹を捻る多裂筋、それらを動かす筋肉こそ深層筋インナーマッスル、それらは呼吸で動かす呼吸筋。
・・・テニスのテイクバックで少なくとも肩甲骨を意識するだけで飛躍的にレベルがアップ・・・強い打球と安定感が増します。
動き出しが根節に近づけば近づくほど末節が鞭のようにしなやかに動きだすのだと思います。
たどり着いたのは先ず姿勢で腰と首を据えた塌腰、そこからの動きは呼吸で含胸・・・「含胸塌腰」是太極拳的最基本要領(傳声遠老師)
by rakurakutaichi
| 2019-09-24 15:25
| 私の太極拳上達法
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