2019年 01月 15日
太極拳の内実は |
太極拳では内実、気功では内気、外からは見えない内輪の事情。(本当の事情・内情)?
太極拳の内実は腹圧そのもの・・確かに外からは見えない横隔膜が下がると腹圧が上がり、その瞬間、含胸となり棚頸が生じる・・横隔膜は膜といっても筋肉で呼吸と連動して動く呼吸筋・・その時の呼吸が丹田呼吸だと思います。
この腹圧を作って動く套路は上手下手はあっても間違いなく実の腰、実の手、実の足の路線となり、臍向きと目線も合い、ゆっくりと技として意識をして練れば練るほど自然に合理的な動きになって少しづつ上達していくような気がします。
内実を得るには実際に重い物を持ち上げたり押したり引いたりすれば自然にできるはず、太極拳であれば実際に至近距離での相手との攻防、押したり引いたり受けたり外したり打ったり蹴ったりすれば当然、初めてで下手でも、それなりの内実(頸力)が生まれます。
然しながら、ゆっくり動く太極拳は実際には重い物は持たず、戦う相手もなく、ただそれらを想像(シュミレーション)して動くものだと思います。
当然、熟練者と初心者、上手な人と下手な人、センスのある人とない人で、内実の頸力(内情?)に差が出てくると思いますが、初心者が下手なのは当たり前、大切なのはセンス(感覚)、無いものを有ると創造して身体の中から動き出す感覚、それが内実の素、内実で動く左野馬分髪は相手との攻防を意識創造して右手で打ってくる相手の拳を左足を開き右手で受け払いながら相手右手首に沿わせ、左手前腕を下から上へ橈骨の頸で相手の右手脇へ差し込み、同時に相手右手首に沿わせた右手を小指側尺骨の頸で下へ引き下ろす・・・これは腹圧がかかって初めて生まれる感覚なので小手先をいくら動かしても橈骨尺骨の使い分けの感覚は分からないと思います。
(内実=腹圧=横隔膜始動=呼吸、最初は胸式=無頸、力強くで複式=表層筋頸、上達すると逆複式=深層筋頸=放鬆)
以下、自力先生の言葉いろいろ・・・太極拳に正しいも間違いもありません。今やっていることが全てです。初心者に高度な演技は無理なように、内実も無く見よう見まねで高度な演技を真似ても無意味です。身体で感じてからだの声を聴きなさい。最初は楷書、それは間違い。動作を正確にすることに拘らず、自然の流れに身をまかせること。動作のひとつ一つが技であることを意識すること。型にとらわれないで、もっと自由に動きなさい。太極拳の呼吸は逆複式呼吸、これができると太極拳の動作が一変、それが武術である太極拳の本来の動作です。・・・おっしゃる通りだと思います。
2020/7/8
内実で動くとは・・必ずしも頸を溜めて発することではなく、それが何時でも瞬時に出来るような構え姿勢で動くこと、動けること・・それが自然に出来ているのが太極拳だと思うに至りました。
2020/11/2
太極拳で習得すべきは事は二つ、内実と姿勢、技・套路は二の次だと思う、内実と姿勢どちが先か?試してみると、ほぼ正しい姿勢をそれらしく内実抜きで作ってみても膝が路線から外れてしまい体軸が揺れ頭が動いてしまう、僅かでも呼吸に合わせて膝カックンで正しい姿勢を作ると膝は路線から外れず体軸も頭も自然にぶれない、表層筋も深層筋も殆んど使っていない緩んでリラックスした状態で手足が楽にクルクル回せる、その状態からは腹圧がすぐにかかる、瞬時に息が肺に入り戦闘モードで動き出せる、やはり正しい姿勢も内実がなければ何故か生まれないのだと人体実験で実感しています。
ポイントとなる膝カックンは同時に肩カックンにも繋がり股関節も連動して同時にキッチリと収まります。(㊙カックンではフンと息を吐きます)
すべては内実・呼吸から生まれのだと実感、最初の並歩から開立歩で内実を得た姿勢から太極拳の技・套路の動きが始まるのだと思います。
再来年2022には五段検定が始まるそうですがいよいよ呼吸で内実が組み込まれるのでしょうか・・・
2021/5/14
最近気づいた、内実と姿勢は先ず正しい立ち方、姿勢そのもの、今日の教室で説明したのは虚領頂頸は沈肩墜肘とセットで抜背となり膝を(抜く)緩めると松腰松股が生じ、そこから息を吸うと肺に100%空気が入り含胸となり腹圧で気が丹田に満ち気沈丹田、同時に腹圧で仙骨が立ち尾骨が引き込まれ尾呂正中、正しい姿勢でこれを行えば自然に殿筋が腰椎を動かし、含胸塌腰となるのだと思います。
先ずは楽に立てる正しい姿勢で手足が軽やかにグルグル回せる片足立ち、そこから初めて正しい動きが導かれるのだと気づきました。
そこからの内実は無駄な力が自然に入らないのだとも気づきました。
内実と放鬆は共に常に在るもので、ここで弛んでそこで緩んででは無いと思います。
2021/7/26
何故か内実が無ければ確かな歩法、姿勢が生まれない、その何故かの答えは中殿筋と小殿筋だと思う、いずれも深層筋で呼吸と連動して動き出す呼吸筋だから・・・
2021/8/5
東京オリンピック開催中・・空手の形が始まった・・金メダル候補の清水選手の美しい形を見て女優吉永小百合がやってみたいと・・・
空手の形も太極拳の套路も同じこと内実から形が生まれて初めて美しい形となる、内実があってこそ美しい套路となるのだと思います。
2021/9/5
残念ながら金メダル候補の清水選手がスペイン代表サンチェス選手に競り負けて銀メダルに・・その差は正に内実の差、それは身体背面の殿筋力のさだと思います。
見た目に良く判る腰で結ぶ帯の結び目の位置それは殿筋モッコリで自然に臍下丹田に下がります。
by rakurakutaichi
| 2019-01-15 18:42
| 私の太極拳上達法
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