太極剣の剣穂

太極拳の剣には皆さんそれぞれ艶やかな剣穂をつけていますがその付け方は様々です。
私は数年前32式剣を始めるのにネットで剣と剣穂と布製ケースを購入し、更にネットで剣穂の取り付け方を調べて自分でつけました。
昨日、このブログアクセスの検索キーワードに「太極拳の剣の音の出し方は」と云うのがあり、なんとなく気がつきました。
教室での32式剣で私の剣は要所要所でシャンと音が出るのですが殆んどの方は音無し剣です。
音が出る出ないは剣穂のつけ方と剣の動かし方次第だと気付きました。
いろいろ調べてみると様々・・・先のリングをペンチで開いて、とか・・・長いと手に纏わりついて減点されるから短くする、とか・・・販売されている専門店さんの説明も様々・・・？
殆んどの方が先のリングに剣穂の紐を短くして直付け状態のようですが、それでは小気味良い音はでないと思います。
私はこんな要領で剣穂をつけました・・・http://www.naikaken.com/info/info-y-kensui.htm　このサイト、楊進さんが登場します。　
私の剣穂は
剣の反し動作で穂の紐とリングとの遊びから剣頭芯に金属リングあたった瞬間、小気味良くシャンと音がします。
ちょうど神社の境内で鳴らす鈴と鈴緒の関係に似ているような気がします。
しかし、剣を五本の指全てで握り締めて棒を振り回すように動かしては良い音は出ません。
握り方はテニスラケットや剣道の竹刀と同じで常に小指側で軽やかに動かし、インパクトの瞬間、剣筋を変える瞬間、親指と人差し指が働いて良い音がでます。
（そう云えば日本刀も時代劇などを見ていると剣筋を変える瞬間に鍔ﾂﾊﾞが動いて良く似た音がします）
剣穂(ｹﾝｽｲ)は相手への目潰し、自分の剣筋を隠すなどの使い方もあるようで、長い剣穂が腕に纏わりつかないような身体の使い方、要所要所で小気味良く音が出るような剣さばき・・先ずは剣穂の正しい付け方なども検定基準にしてみては如何なものでしょうか。
2021/7/8

最近気づいた剣さばき、肩甲骨で剣をさばくと剣穂が腕に絡まないように思えます。

2022/11/12

生徒さんで居合抜きを十年以上されている方が抜刀の際の最後に剣先が定まらないと悩んで聞かれ、答えて・・・

独立 倫劈：左膝への攻撃を剣でかわし剣を翻して相手をめがけ上方から切りつける・・切りつけたその時、剣先がピタリと止まるか否か・・・

剣を糞握りしていては無理、剣を振りかぶり振り下ろす時は小指（尺骨側）で動かし最後の切りつけで人差し指と親指（橈骨側）に力を入れ切りつける、すると剣先はピタリと止まり微動たりしません・・と説明と実践で納得です。

握り方から橈骨と尺骨の使い分けは金槌も鋸もラケットも竹刀も剣も五本の指で糞握りしていては感覚は掴めません。