2018年 04月 08日
塌腰(タアヤオ)とは |
太極拳で云われる 塌腰(タアヤオ)とは・・・いろいろ調べてみた。
最初は反り腰、かと思っていたが、わざわざ太極拳の言葉として登場するのは太極拳にとってそれが重要な事だからだと思う。
太極拳の要訣が書き示された本物と思われる書物の殆どは「斯あるべし」と記されていて、巷に氾濫する殊更に間違いを見つけ出し指摘するようなものでもなければ書き方でもない様に思います。
楊氏太極拳第五代伝人 傳声遠老師(傳鐘文老師の子、傳清泉老師の父)の言葉
「含胸塌腰」是太極拳的最基本要領 「含胸塌腰」在練拳中的重要性
中国語ばかりの他の書物で見つけたのは「塌腰不可弓腰」
傳声遠老師の楊式論、その詳細な解説には、この様なことが・・・
鬆・固・凝の三文字の重要性を説いている。
体鬆では、強張らず柔らかに沈む全身の力を使う。
気固では、横隔膜で腹部を圧し気を腹部に沈め腹実となすこと。
神凝では、体の内外相合と精神が纏まり一気となること。
そして「塌腰」とは腰胯を緩め意識で沈め腰を実にして頭頂虚霊とすること。
含胸と塌腰は互いに身体の要訣である。
要訣では含胸抜背はよく知られているが、楊式でも陳式でも含胸と塌腰が共にうたわれている。
「含胸塌腰是基本要領」で気付いた感覚は、最初に気を入れて(息を吸う)含胸と弓腰が同時に起こり、次に気を吐いて(息を吐く)抜背と塌腰が現れる・・・「塌腰不可弓腰」は弓腰無くば塌腰成らずで、先ず(気を上げ)弓腰があり(気を沈め)塌腰となる。(2019/4/26ここも訂正追記、立ち方そのもので抜背と松腰となり、それこそが塌腰であり、塌腰に腹圧は必ずしも要らない、内実も然りです)
歩法であれば、上歩で腹が凹んで含胸・弓腰、弓歩定式で腹が据わって抜背・塌腰
やはり「塌腰」とは太極拳に欠くことのできない大切な要素のようですが、何れにしても気の入らない日常の無意識呼吸の動きからは実感できないように思います。(2019/4/26、気を入れてきた結果、塌腰が理解できたのは事実ですが、塌腰は敢えて呼吸を使わなくても実現できるとものだと思います。)
含胸では一瞬の吸気で身体前面任脈の気が昇り、緩やかに吐気で身体背面督脈へ気が降り塌腰・・これこそ気功で云われる「陰昇陽降」かもしれません。
2018/4/29・・連想した言葉
「たおやか」嫋やかに「たわみ」撓み、しなやかに「しなる」撓る・・それが美しい形の腰の「塌腰」た・あ・や・お
2018/8/25・・連日のアジア大会日中競泳金メダル争い、双方譲らず・・
そんな中でやっと実感した「含胸塌腰」是これは太極拳的の最基本の要領で、在練拳学びの中で的の重要性あり。
なんと塌腰のポジションで息を吸うと100%臍が凹み自然に含胸が生まれます。
只ひとつこのポジションだけを常に維持すれば太極拳で云われる全ての要訣が自然に出来てしまうような気がします。
最初は反り腰、かと思っていたが、わざわざ太極拳の言葉として登場するのは太極拳にとってそれが重要な事だからだと思う。
太極拳の要訣が書き示された本物と思われる書物の殆どは「斯あるべし」と記されていて、巷に氾濫する殊更に間違いを見つけ出し指摘するようなものでもなければ書き方でもない様に思います。
楊氏太極拳第五代伝人 傳声遠老師(傳鐘文老師の子、傳清泉老師の父)の言葉
「含胸塌腰」是太極拳的最基本要領 「含胸塌腰」在練拳中的重要性
中国語ばかりの他の書物で見つけたのは「塌腰不可弓腰」
傳声遠老師の楊式論、その詳細な解説には、この様なことが・・・
鬆・固・凝の三文字の重要性を説いている。
体鬆では、強張らず柔らかに沈む全身の力を使う。
気固では、横隔膜で腹部を圧し気を腹部に沈め腹実となすこと。
神凝では、体の内外相合と精神が纏まり一気となること。
そして「塌腰」とは腰胯を緩め意識で沈め腰を実にして頭頂虚霊とすること。
含胸と塌腰は互いに身体の要訣である。
要訣では含胸抜背はよく知られているが、楊式でも陳式でも含胸と塌腰が共にうたわれている。
・・・私が気付いたことは、含胸と抜背は同時には起こらず、含胸弓腰が先ず同時に起こり、次に抜背塌腰が起こる。(2019/4/26訂正追記、書いてから1年、抜背は松腰と共に始めの立った状態から最後まで続き、その中で腹圧をかけると含胸が生まれる感覚に変わりました)
自分の感覚は、体鬆では強張らずとは極力表層筋ではなく深層筋を使うこと、そのため気固では逆腹式呼吸で塌して腰中心の動作を導き、それらを神凝すなわち何を成すかの意識でその全てを纏めること。簡単に言えば技の攻防を想定し、相手を意識して、その気になって、本気で自然に気の持ちを良くし合理的に上手に動く事だと思います。「含胸塌腰是基本要領」で気付いた感覚は、最初に気を入れて(息を吸う)含胸と弓腰が同時に起こり、次に気を吐いて(息を吐く)抜背と塌腰が現れる・・・「塌腰不可弓腰」は弓腰無くば塌腰成らずで、先ず(気を上げ)弓腰があり(気を沈め)塌腰となる。(2019/4/26ここも訂正追記、立ち方そのもので抜背と松腰となり、それこそが塌腰であり、塌腰に腹圧は必ずしも要らない、内実も然りです)
歩法であれば、上歩で腹が凹んで含胸・弓腰、弓歩定式で腹が据わって抜背・塌腰
やはり「塌腰」とは太極拳に欠くことのできない大切な要素のようですが、何れにしても気の入らない日常の無意識呼吸の動きからは実感できないように思います。(2019/4/26、気を入れてきた結果、塌腰が理解できたのは事実ですが、塌腰は敢えて呼吸を使わなくても実現できるとものだと思います。)
2018/4/17・・思い出した言葉
傳清泉老師曰く「太極拳の動きは日常の動きではない」、朱天才老師曰く「太極拳の呼吸は逆腹式呼吸です」含胸では一瞬の吸気で身体前面任脈の気が昇り、緩やかに吐気で身体背面督脈へ気が降り塌腰・・これこそ気功で云われる「陰昇陽降」かもしれません。
2018/4/29・・連想した言葉
「たおやか」嫋やかに「たわみ」撓み、しなやかに「しなる」撓る・・それが美しい形の腰の「塌腰」た・あ・や・お
2018/8/25・・連日のアジア大会日中競泳金メダル争い、双方譲らず・・
そんな中でやっと実感した「含胸塌腰」是これは太極拳的の最基本の要領で、在練拳学びの中で的の重要性あり。
なんと塌腰のポジションで息を吸うと100%臍が凹み自然に含胸が生まれます。
只ひとつこのポジションだけを常に維持すれば太極拳で云われる全ての要訣が自然に出来てしまうような気がします。
それは太極拳に限らず実生活やあらゆるスポーツに素晴らしい効果を生むのだと実感しています。(今日の自分のテニスプレーの安定感は驚きです)
2018/12/25・・平成も後わずか・・今年、気づいた、発見した、T&Mポジション、Tは含胸、Mは塌腰・・体の中の感覚がどんどん繋がってきます。
2018/9/20・・西安の始皇帝陵を見た後に聞いてみた「塌腰」の「塌」の意味は・・中国の古書では寝床・寝台、ベッドらしいです。
そこで想像してみた・・床や畳に寝そべると腰と首に隙間ができる、腰は腰椎、首は頚椎、床に当るのは仙骨と背骨と後頭骨、枕は要らない、それが理想の立ち姿かもと・・
2019/10/8 令和になって「塌腰」が確かなものとなり、そこから自然に「含胸」が生まれることを実感・・どう立っても動いても崩れない体軸、それこそ「立つこと秤の如く、動くこと車輪の如し」が身についた実感・・出来てしまえば簡単な身の置き方と身の処し方・・・思えば遠くに来たもんだ♪
身の置き方は「姿勢」そのもの、身の処し方とはそれに「応じた行動」をとること・・
2020/1/14
「塌腰」と反り腰は紙一重かも・・あの有名な太極拳ばなしのサイトでもこの二つを同じものとして戒めているようですが、それほど似通った腰の形状ですが、それは似て非なるものだと実感、そうでなければ傳清泉さんのお父上が「含胸塌腰是基本要領」とは仰るはずが無いと思います。
・・・この追記を書いていて気づいた、反り腰が丹田呼吸で「塌腰」になる、丹田呼吸では「含胸」が必ず生まれるから・・「含胸塌腰」となるのだと。
2020/10/31
太極拳を始めた頃に連盟講習会で白鶴亮翔での反り腰がチェックされ、周りの人は直されたが私は辛うじてセーフだった・・その時おそらく無意識に腹圧をかけていたので腰椎が立って反り腰の判定にならなかったのだと思う・・今でも周りの人達はあの姿勢で、太極拳は力は要りませんと言われ、腹圧もかけられず反り腰となり、それを指摘され直そうとして無理に表層の筋肉を使い腰を丸めるあまり抜背も虚領も頂頚も崩れるのだと思います。
ゆっくり動く太極拳も武術の攻防動作、太極拳の要訣には「腰椎が四肢を動かす」とある、実践であればその大事な腰(腰椎)を痛めることがある、それを防ぐために自然に腹圧をかける、武術でなくとも、どんなスポーツでもアスリートなら自然に無意識に腹圧をかけている、腹圧は息を吸い腹がへこむとかかる、それを太極拳では内実という、内実を生むのは深層筋、力を抜けとは表層筋だけのこと、インナーマッスル(深層筋)で内実を作れば作るほど表層の筋肉が緩んで無駄な力が入らず四肢が軽く素早く動かせる、表層筋と深層筋の違い、太極拳は力は要らない入れないと言われ反り腰が丸腰になり「塌腰」などは忘却の彼方へ行ってしまうのだと思います。(塌腰と反り腰は紙一重、忘却と痴呆も紙一重?)
2021/10/25
「含胸塌腰是基本要領」やはりこれが正解だと思う。
先ず「塌腰」とは尾呂正中、尾呂は仙骨、仙骨の正中仙骨陵と尾骨が垂直線上に立つことだと気づく、感覚的には大転子を骨盤の後ろに置く、つまり体軸を腰の前に出して落とす感覚、やや反り腰になるのが「塌腰」
続いて「含胸」とは呼吸で生まれる内実、吸って含み吐いて沈める気沈丹田、すると反り腰が戻り大事な腰椎が守られる、それが「含胸塌腰」だと思います。
呼吸・内実もなく反り腰を戒めても無意味、よく見かける形だけの丸腰、それは誤解の元だと思う今日この頃です。
by rakurakutaichi
| 2018-04-08 23:21
| 太極拳用語集
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