2017年 03月 21日
太極拳実技テキスト |
日本武術太極拳連盟1993/11/30発行の太極拳実技テキストは中国の国家体育運動委員会が1956年制定発表した24式太極拳を日本で正確に系統的にマスター普及するのために製作された教本だそうです。
先日、先生不在の教室では24式太極拳を一通り行い、最近ほぼ全員が取り揃えたらしい実技テキストを持ちより、一人が朗読をしながら套路の手順を確認・・その書かれた言葉に習って手や足を動かしながら各々が再確認・・どこか小学校の国語の時間の様に眺めていました。(私は太極拳を始めた頃このテキストを購入し何度も熟読、連盟24式DVDは購入して3回程見て人に差し上げました)
例えば実技テキストP22の図5は起勢から最初の抱掌、そこに書かれた動作要領には・・・
「抱掌」は、上体を右に回し、重心を右足に移し、左足を寄せる動作に合わせて同時に行なう。
つまり、次の動作を一挙に行なう。
両手首の座腕をゆるめ、両肘、両肩と両脇下(肋骨部分)をゆるめる。
右腕は少し右外側に張り出しながら上に持ち上げ、弧を描いて胸の前に収め、掌心を下に向ける。
左腕は肘を曲げて腕の弧形を保ち、指先が先行して右下に弧を描いて、腹の前で掌心を上に向ける。
両掌心を上下で向かい合わせて「抱掌」を完成する。
この動作に合わせて重心を右足に移して、体を少し右に回し(右約30°)左足を右足の内側に寄せる。両腕と両掌で、柔らかくボールを抱えるようにし、脇をゆったりとさせ、肩を沈め、胸をゆるめてわずかに含み、背中を伸びやかに広げる(含胸抜背)。・・・と書いてある
上記の起勢から右足に重心を移した時の実技テキストP22の図5の動作の解説は・・24式の通常のスピードなら2秒少々の動きです。
言葉と感覚の隔たり・・・最初の「上体を右に回し」の言葉で正直に右に体を回して両手を上下で合わせ完成させ、ほっと一息・・解説の言葉の通り「一挙に完成」そこで動きは一時停止、そこから次へは再スタートで左へ90°・・繋がらない套路が続いていきます。
更に進むと「両手首の座腕をゆるめ・・・」の言葉の通り頸が萎えた形だけの套路へと進んでいくような気がします。
上体を右に回すことなど目的ではなく無意味(左から右拳で打ってくる相手に対して)左に向くための単なる自然な初動作(スキーならプレターン)だと思います。
更に「ゆるめる」とは無駄な力を抜いて肩甲骨を使い素早い動きと瞬発力を得るためであり、太極拳では力を使いませんとか全てをゆるめての言葉は誤解の素(そう見えるのは達人)ゆるめることで身体の中に力を溜め込むのだと思います。(身体の中に力を溜め込む時は息を吸いお腹が凹みます)すると自然に「含胸抜背」となります。「抱掌」は両手の掌を上下で合わせてと教えられ上の手と下の手を動かして合わせた途端に体からの頸が無くなります。抱掌は丹田に力を込めると(丹田・拳勢・逆腹式呼吸で息を吸う)自然にその様になるのだと思います。
形などいくつ作って細かく記憶しても身にはつかないと思います。
実際に使える動きと動き方を覚えるのが大切だと思います。
実技テキストに書かれた内容は正確で間違いはありませんが、その活用法は書かれた内容を形で作るのではなく止まることの無い自然な自分の動きの中でそれが実現されているかどうかをチェックしながら自分自身で身につけていくものだと思います。
直立不動で手をどう動かしてみても太極拳の手法には程遠いものだと思います。
「手は使うもので動かすものではない」http://hidetaichi.exblog.jp/24696706/(傳清泉)
ここでの最初の書き方も言葉も「右に回し、移し、寄せる、合わせる」ではなく自然に「右に回る、移る、寄る、合う」と・・左側の相手の動きに対応して先ずとっさに体がやや沈みながら重心が右後足に移り、左足踵が浮くと同時に体軸が束の間、僅かに右に向き、左足が右軸足に寄ってくると、それに連動して体軸は自然に正面に戻り、同時に両肘は両膝と連動して肩と腰の動きで右手左手が・・・などと読み替えた方が感覚的には良いと思います。(残念ながらアレだけ事細かなテキストでもその時々の呼吸までは書いてありません)
李自力語録 その23 一つひとつの動作は技であることを意識して行いましょう
http://inamasa.blogspot.jp/2012/11/blog-post_15.html
初心者の稽古の段階から、きちんと技であることを学ぶ必要があります。
そして、そのイメージを定着させておくことが肝要です。
日本の代表選手のレベルでもとんでもない勘違いをしていることがあります。
ただ多くの太極拳の所作を覚えれば良いと考えている指導者も少なくありませんこれは伝承の仕方,つまり,指導者の側に大きな責任があると思います。それは間違いです。・・・と仰っています・・
ところで単鞭の勾手・・どんな技でどんな時にあんな形に・・知ってますか・・解釈も色々かもしれませんが一つでもイメージが出来ますか。
日本連盟トップコーチと傳清泉老師の単鞭お手本・・・


太極拳の源流・道教総本山・武当山・・・単鞭の技
https://www.youtube.com/watch?v=5HQnuWY13ac
2017/5/31 追記:ある先生からお聞きした、ある太極拳ブログをアップして生徒さんに教えている方の記事にまたこの動画がUPされ、レベルが高いと・・・この単鞭のどこがレベルが高いのか? さっぱり分かりません・・NG3から5にup太極拳の基本、身に五弓一つも感じられません。

2020/8/15 コロナ再拡大のなか今年も終戦記念日、世の中のムードが違反者・感染者探しで検挙と、まるであの頃のような気がします。
先日、先生不在の教室では24式太極拳を一通り行い、最近ほぼ全員が取り揃えたらしい実技テキストを持ちより、一人が朗読をしながら套路の手順を確認・・その書かれた言葉に習って手や足を動かしながら各々が再確認・・どこか小学校の国語の時間の様に眺めていました。(私は太極拳を始めた頃このテキストを購入し何度も熟読、連盟24式DVDは購入して3回程見て人に差し上げました)
例えば実技テキストP22の図5は起勢から最初の抱掌、そこに書かれた動作要領には・・・
「抱掌」は、上体を右に回し、重心を右足に移し、左足を寄せる動作に合わせて同時に行なう。
つまり、次の動作を一挙に行なう。
両手首の座腕をゆるめ、両肘、両肩と両脇下(肋骨部分)をゆるめる。
右腕は少し右外側に張り出しながら上に持ち上げ、弧を描いて胸の前に収め、掌心を下に向ける。
左腕は肘を曲げて腕の弧形を保ち、指先が先行して右下に弧を描いて、腹の前で掌心を上に向ける。
両掌心を上下で向かい合わせて「抱掌」を完成する。
この動作に合わせて重心を右足に移して、体を少し右に回し(右約30°)左足を右足の内側に寄せる。両腕と両掌で、柔らかくボールを抱えるようにし、脇をゆったりとさせ、肩を沈め、胸をゆるめてわずかに含み、背中を伸びやかに広げる(含胸抜背)。・・・と書いてある
上記の起勢から右足に重心を移した時の実技テキストP22の図5の動作の解説は・・24式の通常のスピードなら2秒少々の動きです。
言葉と感覚の隔たり・・・最初の「上体を右に回し」の言葉で正直に右に体を回して両手を上下で合わせ完成させ、ほっと一息・・解説の言葉の通り「一挙に完成」そこで動きは一時停止、そこから次へは再スタートで左へ90°・・繋がらない套路が続いていきます。
更に進むと「両手首の座腕をゆるめ・・・」の言葉の通り頸が萎えた形だけの套路へと進んでいくような気がします。
上体を右に回すことなど目的ではなく無意味(左から右拳で打ってくる相手に対して)左に向くための単なる自然な初動作(スキーならプレターン)だと思います。
更に「ゆるめる」とは無駄な力を抜いて肩甲骨を使い素早い動きと瞬発力を得るためであり、太極拳では力を使いませんとか全てをゆるめての言葉は誤解の素(そう見えるのは達人)ゆるめることで身体の中に力を溜め込むのだと思います。(身体の中に力を溜め込む時は息を吸いお腹が凹みます)すると自然に「含胸抜背」となります。「抱掌」は両手の掌を上下で合わせてと教えられ上の手と下の手を動かして合わせた途端に体からの頸が無くなります。抱掌は丹田に力を込めると(丹田・拳勢・逆腹式呼吸で息を吸う)自然にその様になるのだと思います。
形などいくつ作って細かく記憶しても身にはつかないと思います。
実際に使える動きと動き方を覚えるのが大切だと思います。
実技テキストに書かれた内容は正確で間違いはありませんが、その活用法は書かれた内容を形で作るのではなく止まることの無い自然な自分の動きの中でそれが実現されているかどうかをチェックしながら自分自身で身につけていくものだと思います。
直立不動で手をどう動かしてみても太極拳の手法には程遠いものだと思います。
「手は使うもので動かすものではない」http://hidetaichi.exblog.jp/24696706/(傳清泉)
ここでの最初の書き方も言葉も「右に回し、移し、寄せる、合わせる」ではなく自然に「右に回る、移る、寄る、合う」と・・左側の相手の動きに対応して先ずとっさに体がやや沈みながら重心が右後足に移り、左足踵が浮くと同時に体軸が束の間、僅かに右に向き、左足が右軸足に寄ってくると、それに連動して体軸は自然に正面に戻り、同時に両肘は両膝と連動して肩と腰の動きで右手左手が・・・などと読み替えた方が感覚的には良いと思います。(残念ながらアレだけ事細かなテキストでもその時々の呼吸までは書いてありません)
李自力語録 その23 一つひとつの動作は技であることを意識して行いましょう
http://inamasa.blogspot.jp/2012/11/blog-post_15.html
初心者の稽古の段階から、きちんと技であることを学ぶ必要があります。
そして、そのイメージを定着させておくことが肝要です。
日本の代表選手のレベルでもとんでもない勘違いをしていることがあります。
ただ多くの太極拳の所作を覚えれば良いと考えている指導者も少なくありませんこれは伝承の仕方,つまり,指導者の側に大きな責任があると思います。それは間違いです。・・・と仰っています・・
ところで単鞭の勾手・・どんな技でどんな時にあんな形に・・知ってますか・・解釈も色々かもしれませんが一つでもイメージが出来ますか。
日本連盟トップコーチと傳清泉老師の単鞭お手本・・・


https://www.youtube.com/watch?v=5HQnuWY13ac
2017/5/31 追記:ある先生からお聞きした、ある太極拳ブログをアップして生徒さんに教えている方の記事にまたこの動画がUPされ、レベルが高いと・・・この単鞭のどこがレベルが高いのか? さっぱり分かりません・・NG3から5にup太極拳の基本、身に五弓一つも感じられません。

連盟テキスト・連盟指導・連盟シード選手の単鞭
2020/8/15 コロナ再拡大のなか今年も終戦記念日、世の中のムードが違反者・感染者探しで検挙と、まるであの頃のような気がします。
日本連盟の実技テキストを買い求め太極拳を始めてから12年が経ち自主練で思うこと・・・
私はこのテキストを何度も何度も読み返し赤線をひき解らない箇所をネットで調べ自分で試し功夫を重ねてやってきた・・最初に調べたのはテキストに記載されている縫工筋、教室でも講習会でも太極拳のブログでも殆んど出てこないので医療・医学分野まで視野を広め知識を習得、いまだに周りでも聞いたことが無い、誰も教えない、疑問すら聞かない、こんな重要なキーワード、股関節を緩めるにも膝を緩めるにも縫工筋を緊張させないことが重要な大前提、殆んどの指導者がただ緩め、弛んでと連呼するだけ、縫工筋は何処にある筋肉?どこからどこに繋がる筋肉?どんな働きをするの?どうしたら緊張するの?どうしたら緩められるの、緩めるとどんな効果があるの?・・縫工筋の緩め方も知らず軸足ブルブルで歩法の練習、縫工筋ひとつ緩められずそれらしく緩んだつもりでの弓歩では放鬆などとても無理だと思う今日この頃です。
by rakurakutaichi
| 2017-03-21 18:43
| 私の太極拳上達法
|
Trackback
|
Comments(3)
蓄なく、武として五弓引き絞り、相手と接触するや否や、弓が飛び出ていきそうなイメージがわきません。そうですね、弓道で言えば弓を射る緊張感緊迫感空気感が感じられません。そこまで求めてはいませんと言われればそれまでですが。
0
訂正
弓→矢
弓→矢
太極拳 その身に五弓 備えれば 受ける放つは 拳理の真間に・・・らくらく語録

