2016年 06月 22日
ゆっくり動く太極拳の本質は |
ゆっくり動く24式太極拳の本質、以前にも書いた題目ですが少しずつ見えてきたような気がします。
2014/10の太極拳の本質は・・李自力語録 http://hidetaichi.exblog.jp/m2014-10-01/
自分なりに見えてきた本質は「定式ではなく過渡式」「形ではなく動きそのもの」「大脳で動くのではなく小脳で動く」「表層筋で動かず深層筋で動く」「力は抜かず力を込める」「太極拳は腰椎が四肢を動かす」・・いろんな言い方がありますが、みんな同じことだと思います。
同じような感覚で捉えている方がみえました・・・2005/7 太極拳は「形」ではありません
http://blogs.yahoo.co.jp/bujyututaiji/6988330.html
そこには・・太極拳では、手・脚・体幹部の動き、形、も大事ではありますが、もっと大事なのは「意念」だと・・当時70才程、全日本選手権にも出場されていたようですが残念ながら2011/10以降の書き込み更新がありません。
「意念」を感じるのはどちらの単鞭でしょうか・・・鈎手の形にはっきり見えます。
単鞭の用法で身体の中から力を込めて本当に動き出すと自然にこうなります。
形は似ていますが私には案山子さんのように見えてしまいます。
もっとも大事な「意念」とは・・
連盟実技テキストP12には動作の途中では、意識で動作を導くことが大切・・
意識で動作、頸力、呼吸を導くことによって、はじめて表情も自然で穏やかになる・・
と書かれています。
よく聞くことば「太極拳は意識で動作を導く」 しかしそれを云われて殆んどの方は定式の形を意識し、用法を意識して足を運び手を動かしますが、大切な頸力と呼吸が意識の中に無いように思います。「意識で頸力と呼吸を導く」それが「意念」かも・・・それが微妙に形(定式)に現れているのだと思います。
上の2枚の写真・・もし貴方が連盟審判員なら難?点つけますか。
<連盟採点基準> (ちなみに採点は10点満点で減点方式です)
1.動作の規格の配点6点から手型、歩型、手法、歩法、腿法が規格の要求に合わなければ減点
2.勁力、協調の配点2点で運勁が連貫円活で手・眼・身・歩が協調一致していれば満点
3.精神、速度、風格の配点2点は精神が充満し元気があり表情が自然で速度が適正ならば満点
おそらく「意念」が無くても1.2.の項目は頑張ればそこそこ可能かも・・そこで先ず8点
しかし3.の項目の表情・自然・精神そして風格となると、それを見ていて採点するのも感覚の領域でそれこそ逆に審判員の感性が問われるような気がします。
24式の地方点では8.7以上、全国点では9点前後がお立ち台に立てるようです。
・・・私の感性ではどちらの写真に「身に五弓」を感じるか・・左腕の弓と右腕の弓が張り合う様、丹田への腹圧で張られた背骨の弓、しっかり胯を収めた円襠が作る両脚2本の弓・・ですが、その五つの弓を張る(頸力)ためには拳勢とか丹田とか逆腹式(呼吸)とか云われる呼吸が必要不可欠になると思います。
・・・呼吸を伴わない太極拳には、風格も伴わないのかもしれません。
2016/12/29
今年もあと僅か・・年々、生活はスローライフとなり、ゆっくり動く太極拳の上達には持って来いの環境です。
最近思うこと・・太極拳のいろんな情報、確かなところの確かな情報も、PCを通してかなり高度な内容にもアクセスできますが、太極拳そのものを複雑化・高度化・崇高化・神格化etc、とにかく難しく語られるのが殆んどのように思います。
事細かに言われれば云われるほど、難しく書かれたものを読めば読むほど、不自然な動きになってしまう気がします。
意識も呼吸も極普通に太極拳なら相手を想像して、パントマイムならガラスの壁を想像してリアルにゆっくり自然に動けば身体の関節の全てが常に連動して動きながら、力強く相手を飛ばす時はその様に、動かない壁を懸命に押す時もそれらしく動ける筈で、そんな意識と動きを楽しみながら、もっとスムーズに気持ち良く、もっとそれらしく、もっと格好良く、もっと上手に、etc 今、何をしているのか、想像さえできていれば簡単に、最初は誰もが下手くそ、でも上達は自力で・・他力本願では何時まで経っても・・大切なのは動きの感覚、感覚は自分でつかむもの・・感覚を伝えること、それこそ、そちらの方が難しいことだと痛感・・体の中の感覚を上手に伝えることが出来るのが傳先生のような優れた指導者の条件かも知れません。
2014/10の太極拳の本質は・・李自力語録 http://hidetaichi.exblog.jp/m2014-10-01/
自分なりに見えてきた本質は「定式ではなく過渡式」「形ではなく動きそのもの」「大脳で動くのではなく小脳で動く」「表層筋で動かず深層筋で動く」「力は抜かず力を込める」「太極拳は腰椎が四肢を動かす」・・いろんな言い方がありますが、みんな同じことだと思います。
同じような感覚で捉えている方がみえました・・・2005/7 太極拳は「形」ではありません
http://blogs.yahoo.co.jp/bujyututaiji/6988330.html
そこには・・太極拳では、手・脚・体幹部の動き、形、も大事ではありますが、もっと大事なのは「意念」だと・・当時70才程、全日本選手権にも出場されていたようですが残念ながら2011/10以降の書き込み更新がありません。
「意念」を感じるのはどちらの単鞭でしょうか・・・鈎手の形にはっきり見えます。
単鞭の用法で身体の中から力を込めて本当に動き出すと自然にこうなります。
連盟実技テキストP12には動作の途中では、意識で動作を導くことが大切・・
意識で動作、頸力、呼吸を導くことによって、はじめて表情も自然で穏やかになる・・
と書かれています。
よく聞くことば「太極拳は意識で動作を導く」 しかしそれを云われて殆んどの方は定式の形を意識し、用法を意識して足を運び手を動かしますが、大切な頸力と呼吸が意識の中に無いように思います。「意識で頸力と呼吸を導く」それが「意念」かも・・・それが微妙に形(定式)に現れているのだと思います。
上の2枚の写真・・もし貴方が連盟審判員なら難?点つけますか。
<連盟採点基準> (ちなみに採点は10点満点で減点方式です)
1.動作の規格の配点6点から手型、歩型、手法、歩法、腿法が規格の要求に合わなければ減点
2.勁力、協調の配点2点で運勁が連貫円活で手・眼・身・歩が協調一致していれば満点
3.精神、速度、風格の配点2点は精神が充満し元気があり表情が自然で速度が適正ならば満点
おそらく「意念」が無くても1.2.の項目は頑張ればそこそこ可能かも・・そこで先ず8点
しかし3.の項目の表情・自然・精神そして風格となると、それを見ていて採点するのも感覚の領域でそれこそ逆に審判員の感性が問われるような気がします。
24式の地方点では8.7以上、全国点では9点前後がお立ち台に立てるようです。
・・・私の感性ではどちらの写真に「身に五弓」を感じるか・・左腕の弓と右腕の弓が張り合う様、丹田への腹圧で張られた背骨の弓、しっかり胯を収めた円襠が作る両脚2本の弓・・ですが、その五つの弓を張る(頸力)ためには拳勢とか丹田とか逆腹式(呼吸)とか云われる呼吸が必要不可欠になると思います。
・・・呼吸を伴わない太極拳には、風格も伴わないのかもしれません。
2016/12/29
今年もあと僅か・・年々、生活はスローライフとなり、ゆっくり動く太極拳の上達には持って来いの環境です。
最近思うこと・・太極拳のいろんな情報、確かなところの確かな情報も、PCを通してかなり高度な内容にもアクセスできますが、太極拳そのものを複雑化・高度化・崇高化・神格化etc、とにかく難しく語られるのが殆んどのように思います。
事細かに言われれば云われるほど、難しく書かれたものを読めば読むほど、不自然な動きになってしまう気がします。
意識も呼吸も極普通に太極拳なら相手を想像して、パントマイムならガラスの壁を想像してリアルにゆっくり自然に動けば身体の関節の全てが常に連動して動きながら、力強く相手を飛ばす時はその様に、動かない壁を懸命に押す時もそれらしく動ける筈で、そんな意識と動きを楽しみながら、もっとスムーズに気持ち良く、もっとそれらしく、もっと格好良く、もっと上手に、etc 今、何をしているのか、想像さえできていれば簡単に、最初は誰もが下手くそ、でも上達は自力で・・他力本願では何時まで経っても・・大切なのは動きの感覚、感覚は自分でつかむもの・・感覚を伝えること、それこそ、そちらの方が難しいことだと痛感・・体の中の感覚を上手に伝えることが出来るのが傳先生のような優れた指導者の条件かも知れません。
by rakurakutaichi
| 2016-06-22 22:55
| 私の太極拳上達法
|
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Comments(3)
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まい
at 2016-07-11 01:49
x
傅先生に点数をつけるなんて烏滸がましいです汗。身体能力が我々と全く違います。
何が正しいとかの理屈ではなく、その人に身体に合った練習方法を見つけ出していく過程も太極拳の醍醐味のひとつだと思います。
何が正しいとかの理屈ではなく、その人に身体に合った練習方法を見つけ出していく過程も太極拳の醍醐味のひとつだと思います。
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rakurakutaichi at 2016-07-11 11:05
まいさんコメント有難うございます。
まいさんの仰るとおり傳清泉老師なら当然10点満点以上です。
私は太極拳を始めた頃から傳先生の套路が大好きで少なくとも3日に一度以上、年に100回以上、今までに1000回以上じっくりと考察しながら身体の中からの動き出し方を学んできました。
なのでこの2枚のカットを見るだけでそのれべるの違いは一目瞭然です。
傳先生のように気持ち良く身体の中から自然に動きだす太極拳を目指したいと思っています。
まいさんの仰るとおり傳清泉老師なら当然10点満点以上です。
私は太極拳を始めた頃から傳先生の套路が大好きで少なくとも3日に一度以上、年に100回以上、今までに1000回以上じっくりと考察しながら身体の中からの動き出し方を学んできました。
なのでこの2枚のカットを見るだけでそのれべるの違いは一目瞭然です。
傳先生のように気持ち良く身体の中から自然に動きだす太極拳を目指したいと思っています。
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rakurakutaichi at 2016-09-02 17:07
2016/9/2
身体能力が我々と全く違います・・・さほど変わりません。
それは身体能力ではなく身体の使い方が上手なのです。
崇拝と尊敬が違うように人はラベルでなくレベルだと思います。
私は傳清泉さんを尊敬しています。
身体能力が我々と全く違います・・・さほど変わりません。
それは身体能力ではなく身体の使い方が上手なのです。
崇拝と尊敬が違うように人はラベルでなくレベルだと思います。
私は傳清泉さんを尊敬しています。