よく言われる「太極拳に力は要りません」と言われるままに力を入れず形を作り歩を進めても太極拳の動きには程遠い・・
よく言われる「ここで緩んでそこで緩んで放鬆が大切」と言われるままに力を抜いて緩んでも太極拳の放鬆には程遠く萎えるだけ・・
最近解かってきたこと「太極拳に力は要りません」とは出来てる人の言うセリフ・・
その中身は「無駄で不要な力は要りません」と云うこと・・
力を出す寸前まで不要な力を無くすことそれが「放鬆」・・
(どんな運動もインパクトの瞬間まで力まずしなやかに)
無駄ではなく必要な力とは・・
太極拳実技テキストには「目的に合わせて体幹部を動かすこと」と・・
身法とは腰部即ち腰椎の捻りから力を出すこと・・
腰の捻りで生まれるのが「纏絲の勁力」それが太極拳の力の出し方・・
体幹部の捻りから鞭のように手足が動き出す・・
捻りを止め戻す瞬間がインパクトそれが「発勁」・・
但し、ゆっくり動く24式太極拳では「発勁」はしない・・
そこで誤解が生まれる・・
「発勁」の寸前で気(息)を沈め(抜く)て定式となり同時に繋げて次の動作の過渡式となる・・
大切なこと・・・
「太極拳に力は要りません」は言葉足らず説明不足の認識不足・・
太極拳は武術であり力が要らない訳がない・・
簡化24式太極拳は武術の技を習得するための練習套路・・
ゆっくり動くため身体の中の動きを試行錯誤で確かめられる・・
身体の中の動き出しは体幹部・腰部すなわち腰椎を捻ること・・
身体の中の動かし方は「身法」そのもの・・
「身法」も語れず、動けず、魅せられずでは上達など望めない・・
身体の中から形が出来てくる太極拳とは腰椎の捻りから動き出す太極拳そのもの・・
その腰椎を自在に操るには正しい姿勢が必須・・
(纏絲の纏はマトイ?軸棒が傾くと簾が絡みます)
ゆっくり動くからこそ、じっくり解ってくるのだと思います。