2021年 05月 20日
太極拳と有酸素運動 |
健康増進やダイエットに有酸素運動をしましょう、と誰もが聞いて知っています。
有酸素運動は身体に良い、ならば無酸素運動は身体に悪い?そもそもどう違うのか。
酸素を必要とする筋肉は深層の筋肉で遅筋と呼ばれる赤筋、この筋肉は持久力があり血流が増し新陳代謝が促されます。
酸素を必要としない筋肉は表層の速筋で血液流量も少なく白い色の白筋、これが動いても長持ちせず新陳代謝は期待薄です。
有酸素運動はマラソンやジョギング、無酸素運動は短距離走や筋トレ等、と言われますが遠からずといえども当たらず、どんな運動も大なり小なり双方の運動要素が混じり、その人の動き方、体の使い方で効果は大違い、太極拳も同じことだと思います。
ちなみに有酸素運動でもなく無酸素運動でもないのが日常の動きの無意識無造作動作、この動作での太極拳をよく見かけます。
ゆっくり動く太極拳は有酸素運動の典型だと思いますが、その体の使い方、動き方で大違い・・体幹の捻りを使っているか、四肢が繋がり続けて動いているか、多少体が揺れても頭が上下しても構わない、日常の動きでの空の腰と空の手からは有酸素運動も健康増進もダイエット効果すら生まれないと思います。
(追記:解りやすい説明を思いついた、上の図のウエイトリフティング、実際に重いバーベルを持つと表層の無駄な筋肉ばかりが動くので何も持たずに持っているとと想像して足腰背中体幹部の筋肉を思いっきり使ってやってるつもりでパントマイム、腰や筋肉を傷めることもなく立派に太極拳と同じ有酸素運動になると思います)
マラソンランナー高橋尚子さん無駄な表層筋は殆んどなくスリム、そのランニングフォームは沈肩墜肘・含胸抜背・松腰松股・虚領頂頸、トップアスリート共通の項目・・腰を丸めうつ向いてのジョギングや散歩は太極拳も同じこと、やらないよりは益しでも効果は期待薄、有酸素運動は体幹運動、それは体幹の捻り動作、すなわち纏絲テンシ、体幹の捻りは俗にいう腰を回すのではない、腰と肩を同時に動かし手を操ってもそれはロボットの動き、腰を回すとは少なくとも腰(骨盤・腸骨)を動かさず腰椎で胴体と肩を回し、その捩れから腕や手が動き出す、それが纏絲の始まり、纏の訓読みは「まとい」中心が捻られ纏の簾が大きく動き出す、その中心の強い捻りを一気に止めることで纏の(糸)簾が勢いよく絡みつく、それが太極拳の頸力(内功・内実)だと思います。
内実により動き出す筋肉、それは酸素を必要とする呼吸筋、酸素は赤い血液が運ぶのでインナーマッスル深層筋は全部赤色の赤筋と言われる・・動いてみて実感できる内実筋はこんなものかと思います。
追記:中殿筋に隠れた小殿筋こそ歩法の要ですが殆んど注目されてません!
この最強の有酸素運動筋が使えると血流と共に免疫力もUP、コロナ呼吸不全もなんのその?内臓脂肪も激減!ダイエット効果、健康増進とアンチエイジングで良いことずくめ、更に姿勢が良くなり上虚下実が訪れ太極拳の動きの安定感と軽やかさが実感できます。
2021/6/23
李自力老師の言葉「内実も無く高度な演技を真似ても無意味です」傳清泉老師の言葉「健康のために太極拳をやっている方も武術としての動きを取り入れなければ健康の足しにもなりません」
内実とは身法そのもの、身法を後回し蔑ろに歩法・手法・眼法と形を取り繕ってみても健康の足しにはならないということだと思います。
2021/8/21
中部学院大学で市民講座「病気に打ち勝つ日常生活での健康づくり」を受講してきました。
いろいろ聞きましたが呼吸法では腹式呼吸が胸式呼吸より効率的で健康に良いらしい、運動では有酸素運動が健康に良いとのこと、然しその具体的な方法についてはお粗末?腹式呼吸の練習は寝てお腹の上に重いものを乗せて胸を膨らませないように呼吸する?有酸素運動は筋トレをした後にゆったり呼吸の運動をするとより効果的?ジョギング、太極拳などと?腹を膨らませて息を吸えば健康に良いのか?無酸素筋と有酸素筋をひとまとめに筋肉と捉えては効果的な運動など語れない、太極拳とて同じ事だと思います。
by rakurakutaichi
| 2021-05-20 22:17
| 気功八段錦
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